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胃ポリープ
▼概念
胃の粘膜上皮に局所的に隆起した病変です。
胃ポリープは腺腫性ポリープ、過形成性ポリープ、胃底腺ポリープの3つが多いです。
大腸ポリープは腺腫性ポリープが多く癌化のリスクが高いのに対し、胃のポリープは過形成性ポリープが
多く、癌化のリスクは低いといえます。
▼腺腫性ポリープ
腺腫性ポリープは良悪性境界病変に相当し、一般には胃腺腫と呼ばれます。
高齢の男性に多く、色調は褪色で蒼白にみえます。
前癌病変と考えられており、2cm以上になると癌の合併があり注意が必要です。
▼過形成ポリープ
過形成性ポリープは、慢性胃炎をもつ人に多くみられ、
びらんなどで粘膜の欠損が起きると、粘膜の上皮がその欠損を過剰に修復しすぎて、
ポリープができると考えられています。
慢性胃炎との関連から明らかなようにピロリ菌の関与が言われていますが、
経験的に癌化のリスクは低いと考えられています。
▼胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープは、中年の女性に好発します。癌化せず、しばしば自然消失も見られます。