洞不全症候群
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洞不全症候群(SSS:sick sinus syndrome)

▼洞不全症候群の概念

心拍動の舵取りである洞結節に病変が生じた結果、徐脈性不整脈を来たした疾患です。

刺激伝導系

洞結節の機能が低下した場合、洞性徐脈となります。このときは、心電図上は 徐脈を来たす以外には異常はありません。

洞結節の機能が完全に停止した場合、洞停止、となります。
そのときは、房室結節が舵取りを行うようになりますが(補充調律)、 房室結節の興奮が心房へ逆行性に伝わるために、心電図上で見るとP波は陰性化します(逆伝導性)。 心室には特に影響はないためQRSは正常です。
房室結節も機能せず、補充調律を心室で行った場合には、心室性の期外収縮と同じでQRS幅は広くなります。

洞結節の周囲に病変がある場合には、洞結節の興奮が房室結節に伝わりにくくなり、洞房ブロックを来たします。
この場合、心房の収縮が起こらず、当然、心室の収縮も欠くので、心電図上は、P波、QRS波ともに欠如します。 したがって、洞停止と区別できません。

本症は特発性と虚血性心疾患や心筋症などの器質性疾患を認める場合があります。

また、本症はT群(原因が明らかでない心拍数50/分以下の持続性洞徐脈)、 U群(洞停止または洞房ブロック)、V群(徐脈頻脈症候群)に分類されます。

▼洞不全症候群の症状

徐脈を来たした場合には、心拍出量が低下し、めまいや失神発作を来たします。 また、心不全症状を呈する場合もあります。

▼洞不全症候群の診断

徐脈を常に来たしているとは限らないので、Holter心電図が有効なことがあります。

また、誘発検査(overdrive suppression test)を行うことがあります。
カテーテルを右房に挿入して自然な洞周期よりも早い頻度の電気刺激を加えて刺激を中断するテストで、 刺激中断後の洞調律の回復までの時間(洞結節回復時間:SNRT)を調べます。本症では SNRTは延長します。

▼洞不全症候群の治療

自覚症状がある場合、ペースメーカーを第一選択とします。
薬物療法としては、副交感神経遮断薬のアトロピンやβアゴニストであるイソプロテノールを使います。
しかし副作用に注意が必要です。