循環器疾患の症状と症候
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循環器疾患の症状と症候

▼呼吸困難

息切れと同義で、呼吸の際に不快感を覚えたり努力感を感じる状態です。
空気を吸っても吸えない、空気が足りない、といった表現をすることがあります。

呼吸困難の原因の多くは肺と心臓にありますが、呼吸をする筋肉自体に問題があったり、 心因性も考えられます。

心疾患としては、心不全による肺うっ血が重要です。
特に、寝ているときには静脈還流が増えるために肺に血液が溜まりやすく呼吸困難を訴え、 起きると静脈還流が減るために呼吸困難感が和らぎます。これを起座呼吸といいます。
甲状腺機能亢進症などの内分泌系の疾患や貧血がある場合に心機能が亢進し高拍出性心不全となる こともあります。

診断の進め方としては、スクリーニング検査としては胸部X線写真が重要です。
心拡大に蝶型陰影(butterfly shadow)が見られた場合はうっ血性心不全が考えられます。

▼動悸

動悸は心臓の拍動を不快と感じることです。
運動したときや、好きな人の前で緊張したときにも心臓の鼓動は早くなります。
ただしこれは、生理的な交感神経の興奮で異常ではありません。
病的なものとしては、心臓疾患(特に不整脈)、心因性(神経症、過換気症候群)、 甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などがあります。

▼胸痛

胸部に感じられる漠然とした不快感から圧迫感、激痛など様々です。
痛みの時間経過などが診断に重要です。

原因としては、心臓、血管系(大動脈解離など)、呼吸器系(胸膜炎など)、 消化器系(食道疾患、胃疾患)、胸壁、不安神経症、過換気症候群など様々です。
胸痛の患者さんを診たときには緊急の処置を必要とする疾患である 緊張性気胸、心筋梗塞、大動脈解離、肺塞栓症などを鑑別する必要があります。
したがって、バイタルサイン、身体所見を速やかにとり必要な検査を行う必要があります。
スクリーニング検査としては心電図、胸部X線写真、血ガス、血球検査(血算)、血液生化学検査が重要です。

▼チアノーゼ

皮膚や粘膜が暗紫色になる状態です。
チアノーゼは定義があり、還元ヘモグロビンが5g/dl以上になると生じるとされます。
したがって、貧血などでは、チアノーゼは来たしにくいです(高度な貧血でヘモグロビンが4g/dlだったら、 どうしたって還元ヘモグロビンが5g/dl以上にはならないわけで)。

チアノーゼの種類としては全身の皮膚にチアノーゼがみられる中枢性、末梢のみにみられる末梢性、下肢のみあるいは左右で 差がある解離性があります。
中枢性は心肺疾患、異常ヘモグロビン血症などで生じ、 末梢性は心不全、寒冷暴露、Raynoud症候群が考えられます。
解離性は下肢にチアノーゼが強い場合は肺高血圧を合併したPDA、大動脈縮窄症などが考えられます。

▼失神

柔道などで締められて落ちた、ということは良く聞く話です。
失神が生じるのば、脳で酸素やブドウ糖が不足したためです。
柔道で首を絞めれたことで、脳血流が低下し、失神をきたします。
血流があっても、低血糖発作などで失神することは有名ですが、これは脳の栄養素であるブドウ糖が脳で不足したためです。

徐脈で心拍出量が減少して失神することをAdam-Stokes発作といいます。