尿細管性アシドーシス
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尿細管性アシドーシス(RTA)

▼尿細管性アシドーシスの概念

尿細管性アシドーシスは、尿細管に異常があるためにアシドーシスを来たす疾患です。

一般に、代謝性アシドーシスでは、高カリウム血症となり、アニオンギャップ (Na+−Cl-−HCO3-)は増加するのですが、 尿細管性アシドーシスでは、低カリウム血症、アニオンギャップ正常 という特徴があります。

▼遠位型尿細管性アシドーシス(T型)

尿細管性アシドーシスは、T型、U型、W型の3つのタイプがあります。タイプによって症状は少しずつ異なります。
T型は、遺伝や、自己免疫疾患や薬剤などによって起こります。
シューグレン症候群と合併することで有名です。

T型は、遠位尿細管に障害があり、H+の分泌が出来ない ために、アシドーシスとなります。

アシドーシスがひどくなると蛋白が変性し死んでしまうので、人には緩衝系という予防機能が備わっています。
具体的には、重炭酸緩衝系(HCO3- )とリン酸緩衝系です。
H+ が増加すると、重炭酸緩衝系の機能で、 HCO3- が低下します (H++HCO3-→H2O+CO2)。
HCO3- が低下するとマイナスのイオンが減るので 変わりにCl- が増えます(高Cl血症)。

また、リン酸緩衝系では、 H+ +HPO42-→H2PO4-  という反応が進みます。
リン酸塩を利用されるために、骨からカルシウムとリン酸が離れ、骨がもろくなったり骨の痛みを生じます。
また、余計なカルシウムは腎臓より排出されるために、腎臓結石が起こりやすくなります。

また、Kが低下するために、筋力低下や麻痺を呈します。

治療としては、重炭酸ナトリウムなどのアルカリ製剤の投与を行います。

▼近位型尿細管性アシドーシス(U型)

U型は、近位尿細管に障害があり、HCO3- の再吸収が出来ない ことが原因です。
HCO3- の再吸収が起こらず、HCO3- が低下すると、 H2O+CO2→H++HCO3-という 反応が進むために、H+が増加しアシドーシスとなります。

症状としては、U型はT型よりも軽症です。そして、治療は、T型同様に重炭酸ナトリウムなどのアルカリ製剤の投与を行います。

▼高K型尿細管性アシドーシス(W型)

W型は、尿細管性アシドーシスでありながら高K血症となる疾患です。
アルドステロンは、Na-Kポンプを作動します。このポンプはNaを再吸収、Kを排泄しますが、 このポンプが回らないために、Kが排泄されず、高K血症となります。