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過敏性肺臓炎
▼過敏性肺臓炎の概念
抗原性を持つ有機物や無機物を吸入することにより発症する
免疫学的機序による肺炎です。
最も有名なのが、夏型過敏性肺臓炎で、他に、農夫肺(枯れ草や穀物)、鳥飼病(鳥の糞など)などがあります。
▼夏型過敏性肺臓炎
高温多湿の日本の夏に発生することからこの名前がつきました。
特に古い日本家屋で湿気の多い浴室や台所で働くことが多い主婦に多く発症します。
カビの一種のトリコスポロン・クタネウム(Trichosporon cutaneum)が原因とされています。
症状は、発熱、咳、呼吸困難などです。
検査値として、末梢血の白血球、CRPは上昇します。しかし、V型,W型アレルギーの機序なので、好酸球は正常範囲で、
BALF(気管支肺胞洗浄液)では、リンパ球(T細胞主体)の増加が見られます。
抗原に触れなければ、数日で改善しますが、呼吸困難の強い場合や慢性型への移行が疑われる場合、
ステロイド治療が使われることもあります。