肺気腫
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肺気腫

▼肺気腫の概念

肺気腫は肺胞の壁の破壊により、気腔が拡大した状態です。

肺気腫

破壊と拡張により、肺がベロンベロンな状態になって、 肺が潰れやすくなり(コンプライアンスの増加)、 空気を吐き出すときにうまく空気が肺から出て行かなくなります。
そのため、非常に呼吸しにくく、呼吸困難となります。特に、運動時など、より空気を必要とするときに、 症状が出やすいです。

肺気腫の病態

▼肺気腫の原因

肺気腫の原因は、正確には不明ですが、肺気腫患者の8割以上が喫煙者で、タバコが有害であることは 明らかです。
α1ートリプシンという酵素が先天的に欠損している場合に、 環境因子が加わって発症することもわかっていますが、日本人では稀です。
遺伝的要素も推定されています。

発病時に、煙草を中止しても、すぐに良くなるものでもありませんが、 病気の進行を遅らせることはできると考えられています。したがって、禁煙することは重要です。