無トランスフェリン血症
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無トランスフェリン血症
▼概念

その名のとおり、トランスフェリン(Tf)ができなくなった状態です。
血清鉄は必ずTfとくっついて存在しているので、Tfが低下すると、血清鉄が 低下し、その結果、鉄が利用できなくなるために、貧血を来たします。

Tfは、肝臓で合成されるので、肝硬変などの肝障害で見られることが あります。
また、先天的にTfが合成できない場合も報告されています。

Tfが低下するため、TIBC(総鉄結合能)も低下し、血清鉄も低下します。
行き場を失った 鉄は貯蔵鉄にならざるをえないので、フェリチンは増加します。