その名のとおり、トランスフェリン(Tf)ができなくなった状態です。 血清鉄は必ずTfとくっついて存在しているので、Tfが低下すると、血清鉄が 低下し、その結果、鉄が利用できなくなるために、貧血を来たします。 Tfは、肝臓で合成されるので、肝硬変などの肝障害で見られることが あります。 また、先天的にTfが合成できない場合も報告されています。 Tfが低下するため、TIBC(総鉄結合能)も低下し、血清鉄も低下します。 行き場を失った 鉄は貯蔵鉄にならざるをえないので、フェリチンは増加します。