合併症妊娠(婦人科疾患)
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婦人科疾患(筋腫、頸癌、卵巣腫瘍)の合併症妊娠

▼子宮筋腫の合併症妊娠

子宮筋腫は特に粘膜下筋腫の場合、着床障害を起こす可能性が考えられています。
しかし、出産年齢の高齢化もあり筋腫合併妊娠は増加傾向にあります。

筋腫はエストロゲン依存性に増大するため、妊娠後、筋腫が増大するケースがあり(20%程度)、 その場合、特に注意が必要です。
特に筋腫が3cm以上になると、流・早産、IUGR、帝王切開率などが増加すると考えられています。

治療としては、原則として待機的な保存治療を行いますが、 筋腫の急激な増大による症状等が見られる場合には筋腫核出術を行うこともあります。

▼子宮頸癌の合併症妊娠

頸癌は若年者にもみられるために頻度としては決して低くはないです(頸癌合併妊娠は0.1〜0.2%程度)。
妊娠と分娩が頸癌を悪化させるというエビデンスはないので、妊娠終了後に頸癌の治療を行う、という選択肢も 考えられます。

細胞診後にコルポ+狙い組織診で頸癌の診断がされます。
円錐切除で出血、頸管炎、流早産などのリスクが高くなるので 上皮内癌であれば妊娠終了後に治療的円錐切除を行います。

1a期であれば妊娠終了後に頸癌の治療を行ってよいとされ、 1b期であれば母体治療を優先し妊娠初期であれば中絶を勧め広汎子宮全摘術を行います。
1aかbかの診断のために妊娠中であっても円錐切除を行うことが勧められます。

▼卵巣腫瘍の合併症妊娠

若年では、成熟嚢胞奇形腫が最も多いです。
茎捻転を起こしやすいために、原則的には手術を行いますが、腫瘍摘出術なので胎児が儀性になることはありません。

悪性腫瘍が疑われる場合には、やはり手術を行います。
Ta期で予後の良い腫瘍であれば、患者の希望に応じて妊娠の継続をはかるために、 患側付属器切除にとどめ、帝王切開後に追加切除を行います。

卵巣腫瘍で注意が必要なのが黄体嚢胞(ルテイン嚢胞)です。
hCG刺激により黄体からプロゲステロンが産生されますが、黄体がhCGに過剰反応したために生じます。
hCGのピークである10週以降に縮小していくので鑑別が可能です。