多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

▼PCOSの概念

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は卵巣にいくつもの嚢胞が見られる疾患です。
この疾患を考える上で特徴的なキーワードを挙げると、

1.高LH、正FSH
2.アンドゲン増加(男性化徴候)
3.インスリン抵抗性(肥満体型)

の3つがあがると思います。
やや肥満体型で無月経を訴えた患者さんをみたらPCOSを考える必要があります。

▼PCOSの診断

超音波検査で卵巣をみるといくつもの嚢胞が見えます(ネックレスサイン)。
内分泌的検査では、高LH、正FSHを呈します。
LHRH負荷試験を行うと、LHは過剰反応、FSHは低反応を示します。

▼PCOSの治療

排卵誘発にはまずクロミフェン療法を行います。
クロミフェンは抗エストロゲン作用があり、エストロゲンによる ネガティブ・フィードバックを抑制しGnRH分泌増加、LH・FSH分泌増加を促し、エストロゲン分泌を増やします。
しかし、クロミフェンは抗エストロゲン作用があるために子宮内膜の増殖を抑制することがあり、排卵誘発ができても着床 ができないこともあり、有効性はさほど高くありません。

クロミフェンが無効な場合にはゴナドトロピン療法を行います。
hMG(FSH作用が強い)を投与して卵胞発育を図り、最も大きな卵胞が20mm程度になったときにhCG(LH作用が強い)投与を 行い、排卵を促します(LHサージ代わり)。

ゴナドトロピン療法は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)、多胎、流産の確率が高いことが問題です。

外科的には腹腔鏡下卵巣焼灼術が最近では行われています。
腹腔鏡下でレーザー、電気メスで左右の卵巣に5〜10ミリくらいの穴を十数か所程度開けること手術です。
内容液を排出させることにより、術後数ヶ月は排卵が容易になるとされます。