卵巣過剰刺激症候群
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卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

▼卵巣過剰刺激症候群の概念

卵巣過剰刺激症候群はゴナドトロピン療法による合併症です。

病態生理の中心は、ゴナドトロピン投与による何らかの機序(最近ではVEGF、ILなどの関与がいわれている)による 血管透過性の亢進です。

血管透過性が亢進すると、血液中の血漿成分がthird spaceへ滲出し、腹水(→下腹部痛)や胸水(→呼吸困難感)が 生じます。
そのため循環血漿量の低下(→腎前性腎不全)を来たし、 血液が濃縮(血液に対する血球成分の比率が高まる)されます。

したがって、治療は循環血漿量低下に対する輸液が重要です。

場合によっては腹水や胸水を抜き、水中の蛋白成分は体内に戻す治療も行うことがあります。

▼第98回医師国家試験I28

30歳の女性。
下腹部痛を主訴に来院。
無排卵による不妊症のため12日前からゴナドトロピン療法を受け、 基礎体温は4日前から高温相となっている。
3日前から下腹部痛と腹部膨満とを認め、昨日から尿量が減っていることに気付いた。

血液所見:赤血球550万、Hb17.0g/dl、Ht52%、白血球8,800、血小板42万。

入院後直ちに輸液を開始。次に投与する薬剤はどれか。

a エストロゲン
b プロゲステロン
c hCG
d ドパミン
e GnRHアゴニスト

正解はdです。