循環器について
▼循環器とは?
循環というのは、血液を循環させるという意味です。
循環器は心臓と血管から構成され、血液を全身の組織に送り出し、そして回収します。
送り出すのは、血液中の酸素と栄養分を全身の組織に運ぶためであり、回収するのは、
組織からの二酸化炭素や老廃物を運び出すためです。
▼心臓
心臓の構造を図で示します。
青色が右心系(右心房、右心室)、赤色が左心系(左心房、左心室)です。
右心系は、全身からの二酸化炭素や老廃物の多い血液を、肺へと送ります。
肺はガス交換を行う器官で、血液中の二酸化炭素が外に出され血液中に酸素が取り込まれます。
そして、左心系で、酸素が豊富な血液を全身へと送ります。
この一連の運動がスムーズに行えるのは心臓には刺激伝導系という電気刺激による統制があるためです。
心臓の司令塔は、洞結節です。
ここからの電気刺激が、右心房と左心房を通って流れ、
これら各心房を収縮させます。
電気刺激は、心房と心室との間にある房室結節に伝わり、
この房室結節を通過した電気刺激が、線維の束であるヒス束へ伝わります。
ヒス束は左心室へ向かう左脚と右心室へ向かう右脚に分かれ、
それにより心室が収縮し、心臓から血液が送り出されます。
▼血管
血管系は、動脈、毛細血管、静脈から構成されます。
毛細血管は、動脈と静脈の間の非常に細い壁の薄い血管です。
毛細血管の壁を通して、酸素と栄養分は血液中から組織内へ移動し、
老廃物は組織内から血液中へ移動します。
参考文献
参考サイト