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アミロイド腎
▼アミロイド腎の概念
アミロイドは線維状の異常蛋白のことで、このアミロイドが沈着して臓器の機能障害をおこす病気を
アミロイドーシスといいます。
アミロイドーシスは、アミロイドが全身の多臓器に沈着する全身性アミロイドーシスと、
ある臓器に限局して沈着する限局性アミロイドーシスに分けられます。
全身性アミロイドーシスの代表的なものとしては、ALアミロイドーシス、
AAアミロイドーシス、透析アミロイドーシス、家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)などがあります。
限局性アミロイドーシスとしては脳アミロイドーシスが代表で、
アルツハイマー病、プリオン病などがあります。
全身性アミロイドーシスは全身の臓器に沈着するので、腎臓にも沈着し、この場合をアミロイド腎といいます。
▼アミロイド腎の症状と検査
アミロイドが腎臓に沈着すると蛋白尿を来たすようになり、ネフローゼ症候群を呈します。
病理組織では、Congo red染色という方法を使うとアミロイドが染まりアミロイド腎であることが証明できます。
現在のところ、沈着したアミロイドに対して効果を持つ治療法がなく、予後不良です。