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肺炎
▼肺炎の概念
肺の中で、肺胞の中を中心に生じた炎症を肺炎といいます。
肺炎は、主には、肺胞の中まで細菌などが進入したために生じます。
肺炎は、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患(脳卒中)に次ぐ死因第4位となっており、非常に重要な疾患です。
肺炎は大きく、市中肺炎と院内肺炎、に分けられます。
それぞれで原因が異なるので,この分類は重要です。
市中肺炎は、市中で起こる肺炎というよりは、健常者でも起こる肺炎です。
一方、院内肺炎は、病院内で起こるというよりは、易感染性宿主(compromised host)に起こる肺炎です。
易感染性宿主とは、感染を起こしやすい人、つまり免疫力が低下していることを意味します。
市中肺炎の原因としては、肺炎球菌が最も多く、次がインフルエンザ桿菌です。
インフルエンザ桿菌は、細菌であり、冬場に流行るインフルエンザとは別のものです(こちらはインフルエンザウィルスが原因)。
院内肺炎では、MRSA、緑膿菌、嫌気性菌などが多くなります。また、細菌以外のウィルスや真菌感染も
見られます。