気管支喘息

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気管支喘息

▼気管支喘息の概念

気管支喘息は、何らかの原因により気管支に炎症(特に好酸球)が生じたために、 空気の流れが制限され、呼吸しにくくなる病気です。
呼吸のしにくさは、息を吸うことよりも、息を吐きにくい、という特徴があります。

炎症が生じる要因としては、ダニやタバコがあります。

発作時には、咳と喘鳴、呼吸困難が起きますが、自然に、または治療により回復します。
しかし、長く罹っている成人の喘息患者の気道では、 炎症とその修復が繰り返される過程で気道の壁が厚くなり(リモデリング)、 不可逆性となることもあります。

▼気管支喘息の合併症

気管支喘息の合併症としては、気胸・縦隔気腫が有名です。
気胸が生じたときは、胸腔ドレナージなどの治療が必要となり、 喘息発作時の治療とは異なるので、注意が必要です。

▼アスピリン喘息

アスピリン喘息とは、アスピリンだけではなく、種々の酸性非ステロイド性 消炎鎮痛剤(NSAID)により誘発される喘息のことです。

呼吸器疾患に限らずに、病院を受診した際、薬を処方されるときに、喘息の有無を聞かれるのは、 アスピリン喘息の可能性を考慮してのことです。

気管支喘息患者の10%がアスピリン喘息となると言われています。

したがって、どの科にかかっても喘息の既往がある人は、その旨を伝えるべきです。



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