大腸憩室

病気の疑問と考え方捉え方

様々な疾患の病態の考え方、診断や治療の治療の説明など


TOP消化器大腸憩室

大腸憩室

▼大腸憩室の概念

大腸憩室は、右側の結腸に好発する後天性の圧出型仮性憩室で、簡単にいえば、大腸のくぼみ、あるいは部分的な へこみです。

近年、増加傾向があり、食生活の欧米化が原因と考えられています。
食物線維の乏しい食事が便秘傾向をもたらし、 腸管内圧が高くなるために圧出型の仮性憩室を作ると考えられています。

▼大腸憩室の症状

憩室があるだけでは多くは無症状ですが、そこに感染巣を作れば憩室炎となり、時に膿瘍となります。

右側の結腸に憩室炎が生じた場合は、腹痛を呈しますが、急性虫垂炎と部位が 同じなために鑑別が困難となります。

▼大腸憩室の検査

注腸造影で多発した憩室にバリウムの溜まりが見られます。
内視鏡検査では直接憩室を見ることが出来ます。

▼大腸憩室の治療

便秘は本疾患を悪化させる可能性があるので、便秘傾向があれば緩下剤を使用します。
憩室炎があれば抗生剤を投与しますが、多くの場合、再発します。
憩室が大きく穿孔するリスクの高い症例などでは、外科的に腸管切除を行う場合もあります。



Copyright(c)2009 All rights reserved. 病気の疑問と考え方捉え方