弁膜症

病気の疑問と考え方捉え方

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弁膜症

▼概念

心臓にある弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態を弁膜症といいます。
弁の開きが悪くなり血液の流れが妨げられる“狭窄”と、 弁の閉じ方が不完全なために血液が逆流してしまう“閉鎖不全”があります。

4つの弁のうち、大動脈弁と僧帽弁に多く見られますが、左心系は圧が高いことが影響していると 考えられます。

▼圧負荷と容量負荷

心臓の病態では、圧負荷と容量負荷を考えることがあります。
圧負荷は圧力が高くなることで心臓に負荷がかかる状態で、容量負荷は容量が増えるために 心臓に負荷がかかる状態です。

これを弁膜症で考えてみると、
“狭窄”では血液を送りにくくなるので弁の手前の圧は上昇し圧負荷となります。
“閉鎖不全”では血液が逆流してくるので容量負荷となります。
圧負荷で心臓は肥大し、容量負荷で心臓は拡大します。

しかし、病気が進んでくると、狭窄でも圧負荷のみならず容量負荷となったり、 閉鎖不全でも容量負荷のみならず圧負荷となる病態もあります。



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